内申点計算ツール

私立高校の内申点の扱い方|推薦基準と加点のしくみ

私立高校の推薦入試では、内申点が合否の大部分を決める。「5教科20以上」「9教科36以上」といった基準が明示されていることが多く、基準をクリアすれば合格の可能性が高い。基準を満たさなければ、一般入試で当日の試験勝負になる。

この記事では、私立高校の内申点の扱い方、推薦基準の読み方、加点制度のしくみ、公立との違いを整理する。私立受験を考えているなら、内申点の基準を早めに確認しておこう。

私立高校の推薦基準とは

私立高校の推薦入試には、内申点の基準が設けられていることが多い。基準は学校ごとに違うが、代表的なパターンは次の通りだ。

  • 5教科の合計:5教科の評定の合計が〇点以上
  • 9教科の合計:9教科の評定の合計が〇点以上
  • 3教科の合計:英数国など、主要3教科の合計が〇点以上
  • 評定平均:9教科の平均が〇以上

たとえば「5教科20以上」という基準なら、国語・数学・英語・理科・社会の5教科の評定を合計して20点以上必要という意味だ。オール4なら20点、4が3つで3が2つなら18点で基準を満たさない。

基準は高校のホームページや学校説明会で公表されることが多い。一部の高校は非公表だが、中学校の進路指導の先生は把握していることが多いので、担任に確認しよう。

推薦基準の読み方

推薦基準を正しく読み取ることが重要だ。基準の表記には細かい条件がついていることが多い。

「5教科20以上」の場合

5教科の合計が20以上あればよい。たとえば英語5、数学5、国語4、理科3、社会3なら合計20点で基準を満たす。5教科のバランスは問われない。

「9教科36以上、ただし1と2がないこと」の場合

9教科の合計が36以上で、なおかつ評定に1も2もないことが条件だ。オール4なら36点で合格だが、1つでも2があれば基準を満たさない。実技教科で2を取ってしまうと、5教科がどれだけ良くても推薦が受けられない。

「評定平均4.0以上」の場合

9教科の評定の平均が4.0以上必要という意味だ。9教科すべてが4なら平均4.0でギリギリ基準を満たす。3が1つでもあれば、他で5を取らないと平均4.0に届かない。

加点制度のしくみ

私立高校の中には、内申点に加点制度を設けているところがある。たとえば以下のような条件で加点される。

  • 英検・漢検・数検:英検準2級で+1点、2級で+2点など
  • 部活動:県大会出場で+1点、関東大会出場で+2点など
  • 生徒会活動:生徒会長で+1点など
  • 皆勤:3年間皆勤で+1点など

加点制度があれば、内申点が基準ギリギリでも加点で基準を満たせる可能性がある。たとえば「5教科20以上」が基準で、自分の5教科合計が19点でも、英検準2級で+1点されれば20点になる。

加点の条件は学校ごとに違う。学校説明会で確認するか、募集要項をよく読もう。加点を狙うなら、中3の夏までに英検や漢検を取っておくと有利だ。

公立と私立の内申点の違い

公立高校と私立高校では、内申点の扱い方が大きく異なる。

公立高校の場合

東京都大阪府などの公立高校では、内申点が点数化されて当日の入試得点と合算される。内申点だけで合否が決まるわけではなく、当日の試験で逆転できる。

私立高校の推薦入試の場合

内申点が基準を満たしていれば、面接と作文(または簡単な試験)だけで合格できることが多い。当日の試験勝負ではなく、事前に決まった内申点で勝負が決まる。基準を満たせば、合格の可能性は非常に高い。

私立高校の一般入試の場合

推薦基準を満たさない場合は、一般入試を受ける。一般入試では、内申点はほとんど考慮されず、当日の試験で決まる。内申点が低くても、当日の試験で高得点を取れば合格できる。

対象学年の違い

公立高校の内申点は、都道府県ごとに対象学年が決まっている。神奈川県なら中2と中3、東京都なら中3のみだ。

一方、私立高校の推薦入試では、中1から中3まで全学年の成績を見ることが多い。公立は中3のみ対象の都道府県でも、私立の推薦では中1・中2の成績が重視される。中1から気を抜けない。

また、私立によっては「中3の2学期の成績のみ」「中2の学年末と中3の2学期の平均」など、独自のルールを設けているところもある。必ず募集要項で確認しよう。

併願優遇と単願推薦の違い

私立高校の推薦入試には、主に2つのタイプがある。

単願推薦(専願推薦)

その高校に必ず入学することを条件にした推薦だ。合格したら必ず入学する。他の高校は受験できない。基準は低めで、合格率が高い。

併願優遇(併願推薦)

公立高校の受験も可能だが、公立が不合格だった場合は必ずその私立に入学することを条件にした推薦だ。単願よりも基準が高めに設定されることが多い。公立志望だが、私立の合格を確保しておきたい場合に使う。

どちらも内申点の基準があるため、中学の成績が重要だ。基準を満たせば、ほぼ確実に合格できる。

私立受験に向けた内申点対策

私立の推薦を狙うなら、まずは志望校の推薦基準を確認する。基準がわかれば、目標が明確になる。

次に、現在の内申点を計算する。当サイトの内申点計算ツールを使えば、簡単に計算できる。基準まであと何点足りないのか、どの教科を上げるべきかを把握しよう。

基準ギリギリの場合は、加点制度を利用する方法もある。英検・漢検を取る、部活動で実績を残す、皆勤を目指すなど、加点の条件を確認して計画的に取り組もう。具体的な対策は内申点を上げる方法の記事を参照してほしい。

まとめ

私立高校の推薦入試では、内申点が合否の大部分を決める。基準を満たせば、ほぼ確実に合格できる。基準は学校ごとに違うため、早めに確認しよう。

加点制度を活用すれば、基準ギリギリでも合格の可能性が広がる。公立との違いを理解し、中1から計画的に内申点を積み上げることが、私立受験の成功につながる。

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ナイシン先生

教育業界経験者 / データ分析の専門家

教育業界で営業・マーケティングを3年間担当。保護者からの相談を数百件受けた経験をもとに、 47都道府県の内申点制度を徹底的に調査・分析し、このサイトを開設しました。 データに基づく正確な情報提供を心がけています。

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