内申点を上げる方法7選 中学生向け実践ガイド
高校受験において、内申点は学力検査と並ぶ重要な合否判定材料です。しかし、「どうすれば内申点を上げられるのか」「今からでも間に合うのか」と悩んでいる中学生や保護者の方は多いのではないでしょうか。
内申点を上げたい理由は人それぞれです。「志望校の推薦基準に届かない」「ライバルより少しでも有利にしたい」「中1-中2の失敗を取り戻したい」など、目標も現状も異なります。しかし、共通して言えるのは、内申点は日々の努力の積み重ねで決まるということです。
この記事では、今日から実践できる内申点アップの7つの方法を、具体的なステップ、実例、よくある失敗例とともに徹底解説します。どの方法も特別な才能は不要で、正しい努力を続ければ確実に結果につながります。
内申点アップの基本戦略
内申点アップの3大原則
内申点を効率的に上げるには、以下の3つの原則を理解することが重要です。
【原則1】定期テストの点数が最重要
評定を決める最大の要素は定期テストの点数です。一般的に、評定5は90点以上、評定4は80点以上が目安とされます。まずは定期テストで確実に点を取ることが、内申点アップの最短ルートです。
【原則2】授業態度と提出物は確実に押さえる
定期テストの点数が多少低くても、授業態度が良く提出物を完璧に出していれば評定4以上を狙えます。逆に、テストの点数が良くても提出物の未提出や授業態度の悪さで評定が下がることもあります。
【原則3】実技教科は倍率が高い
多くの都道府県では、実技4教科(音楽・美術・保健体育・技術家庭)の評定が2倍で計算されます。実技教科で評定を1つ上げることは、5教科で2つ上げるのと同じ効果があります。実技教科を軽視しないことが重要です。
学年別の優先順位
内申点対策は、学年によって優先順位が異なります。自分の都道府県の制度に合わせて、戦略を立てましょう。
- 中1の場合:中1から内申点に入る都道府県(大阪府、福岡県等)では、入学時から全力で取り組む必要があります。基礎をしっかり固めることが、中2・中3での伸びにもつながります。
- 中2の場合:中2から対象の都道府県(神奈川県等)では、中2からが本番です。中1で失敗しても、ここから巻き返せます。中3のみ対象の都道府県でも、中2で学習習慣を確立しておくことが重要です。
- 中3の場合:中3のみ対象の都道府県(東京都、愛知県等)では、中3の成績がすべてです。1学期の評定で推薦の可否が決まることもあるため、4月から全力投球しましょう。
効果が出やすい科目の選び方
すべての教科で同時に評定を上げるのは難しいため、まずは「効果が出やすい科目」に絞って取り組むのが現実的です。
- 評定が3の科目:3→4に上げるのは比較的容易です。定期テストで10〜15点上げ、提出物を完璧にすれば達成可能です。
- 実技教科:倍率が高い都道府県では、実技教科で1つ上げることが最も効率的です。実技が苦手でも、ペーパーテストと授業態度で十分カバーできます。
- 得意科目:4→5に上げる場合は、得意科目から狙うのが現実的です。苦手科目で5を取るよりハードルが低いです。
1. 定期テストで高得点を取る
内申点の評定を決める最大の要素は、定期テスト(中間テスト・期末テスト)の点数です。評定5を取るためには、90点以上が目安とされることが多いです。テスト勉強は最低でも2週間前から計画的に始めましょう。
効果的な勉強法
まず教科書とノートを復習し、次にワークや問題集を繰り返し解くことです。特に間違えた問題は、なぜ間違えたのかを理解してから再度解き直すことが重要です。テスト範囲が発表されたら、優先順位をつけて苦手分野から取り組みましょう。
各科目の攻略ポイント
- 国語:教科書の本文を音読し、漢字・語句の意味を確実に覚える。記述問題は過去のテストを参考に練習する。
- 数学:基本問題を繰り返し解き、解法パターンを身につける。途中式を省略せず、計算ミスを防ぐ。
- 英語:教科書の英文を暗記し、文法ルールを理解する。単語は書けるまで練習する。
- 理科・社会:教科書の太字や図表を中心に暗記。用語だけでなく、説明できるレベルまで理解する。
2. 提出物を期限内に必ず出す
提出物の管理は、内申点を上げるための最も確実で即効性のある方法です。ワーク、ノート、レポート、作品などの提出物は、期限を1日でも過ぎると大幅に減点されることがあります。
提出物管理のコツ
手帳やスマホのカレンダーに締切を記録する習慣をつけることです。内容面では、丁寧な字で書く、色ペンを使って見やすくまとめる、自分なりの気づきやコメントを書き添えるなど、ひと手間加えることで評価が上がります。
質を上げるポイント
- 提出物は「完璧に埋める」ことを目標にする。空欄を残さない。
- ノートは板書だけでなく、自分の疑問や気づきも書き込む。
- 作品(美術・技術家庭等)は期限に余裕を持って完成させ、丁寧に仕上げる。
- レポートは参考文献を明記し、自分の言葉でまとめる。
3. 授業に積極的に参加する
現在の評定は「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」の3観点で評価されます。このうち「主体的に学習に取り組む態度」は、授業中の姿勢が大きく影響します。
具体的な行動
- 手を挙げて発言する(間違いを恐れず、積極的に参加する姿勢が重要)
- グループワークで積極的に意見を出す
- 先生の話をしっかり聞いてノートを取る
- 授業で分からないことがあれば質問する
- 他の生徒の発表を真剣に聞く
苦手な教科でも、授業態度で評価を上げることは十分可能です。「この生徒は頑張っている」という印象を先生に持ってもらうことが、評定アップにつながります。
4. 実技教科を軽視しない
音楽・美術・保健体育・技術家庭の実技4教科は、内申点において非常に重要です。東京都のように実技教科の評定が2倍で計算される都道府県では、実技教科の評定1点分が5教科の2点分に相当します。
実技教科の攻略法
実技教科の評定を上げるポイントは、実技テストだけでなくペーパーテスト(期末テスト等)にもしっかり対策することです。実技が苦手でも、筆記テストで高得点を取り、提出物をきちんと出し、授業に積極的に参加すれば評定4以上を狙えます。
実技教科別のポイント
- 音楽:歌唱テストは練習を重ねる。楽器が苦手でも、楽譜の読み方や音楽史の筆記テストで点を稼ぐ。
- 美術:作品は期限に余裕を持って完成させる。下手でも「丁寧に仕上げた」印象が重要。
- 保健体育:実技が苦手でも、保健の筆記テストで高得点を取る。体育祭や球技大会で積極的に参加する。
- 技術家庭:作品制作は丁寧に。筆記テストは暗記中心なので対策しやすい。
5. 部活動・委員会活動に取り組む
部活動や委員会活動は、内申点(評定)そのものには直接影響しませんが、調査書の「特別活動の記録」欄に記載されます。特に推薦入試では、これらの活動実績が合否を左右することがあります。
評価されるポイント
大切なのは、役職(部長、委員長等)に就くことよりも、3年間継続して活動に取り組んだという事実です。途中で辞めてしまうと印象が悪くなることもあるため、無理のない範囲で続けられる活動を選びましょう。
ただし、部活動に時間を取られすぎて勉強がおろそかにならないよう、時間管理は意識してください。内申点(評定)が最優先であることを忘れずに。
6. 先生とのコミュニケーションを大切にする
内申点の評定は先生が判断するものです。もちろん客観的な基準がありますが、日頃から先生と良好な関係を築いておくことは、学習面でもプラスに働きます。
コミュニケーションの取り方
- 授業で分からないことがあれば放課後に質問に行く
- テストの返却後に間違えた箇所について相談する
- 進路の悩みを相談する
- 授業後に「今日の授業、面白かったです」と声をかける
「この生徒は頑張っている」という印象は、評定のボーダーライン上にいるときにプラスに働くことがあります。ただし、媚びるような態度は逆効果です。学習に関する真摯なコミュニケーションを心がけましょう。
7. 中1から長期計画を立てる
大阪府や福岡県のように中1から中3まで全学年の成績が内申点に反映される都道府県では、中1からの計画的な取り組みが不可欠です。中3になってから慌てても、過去の評定は変えられません。
計画の立て方
まずは自分の都道府県の内申点の計算方法を確認し、何年生の成績が何倍で計算されるかを把握しましょう。当サイトの内申点計算ツールを使えば、現在の評定から内申点をシミュレーションできます。目標とする内申点と現在の差を見える化することで、どの教科にどれだけ力を入れるべきかが明確になります。
学期ごとに目標を設定し、各定期テストの結果を振り返って改善していくPDCAサイクルを回すことが、着実な内申点アップにつながります。
内申点を下げるNG行動
内申点を上げる方法を実践しても、NG行動を取ってしまうと評定が下がります。以下の行動は絶対に避けましょう。
NG1:欠席・遅刻が多い
欠席・遅刻が多いと、「主体的に学習に取り組む態度」の評価が下がります。体調不良は仕方ありませんが、無断欠席や遅刻常習は大きなマイナスです。
NG2:提出物を出さない
提出物の未提出は、評定を1つ下げる可能性があります。期限に1日でも遅れると大幅減点されることもあります。どんなに定期テストで高得点でも、提出物を出さなければ評定5は取れません。
NG3:授業中の居眠り・私語
授業中に寝る、おしゃべりする、スマホを触るなどの行為は、授業態度の評価を大きく下げます。苦手な教科でも、真面目に授業を受ける姿勢が重要です。
NG4:部活動をサボる
部活動は内申点に直接影響しませんが、調査書の「特別活動の記録」に書かれます。途中で辞めたり、サボったりすると、推薦入試でマイナスになることがあります。
NG5:先生に反抗的な態度を取る
先生に対して反抗的な態度を取ると、評定が下がる可能性があります。注意されたら素直に受け入れる、謝るべき時は謝る、といった基本的なマナーが大切です。
実際の事例から学ぶ内申点アップの方法
内申点を上げるための7つの方法を実践し、志望校合格を目指した受験生の事例(仮名)を紹介します。
【事例1】Cさん(愛知県・中3)の場合
状況:1学期の評定が低く、2学期で巻き返しを図る
- 中3・1学期:9教科の平均が3.4(合計31点)
- 志望校のボーダー内申点:36点以上
Cさんは愛知県(中3のみ対象)で、志望校の推薦基準(内申36点以上)に5点足りませんでした。部活動引退後の2学期から本気で内申点対策に取り組むことを決意しました。
対策:まず、評定が3の科目(数学・英語・美術)に絞って対策。定期テストの勉強時間を2倍に増やし、提出物は期限の3日前に完成させるルールを作りました。また、苦手な美術では、作品制作を先生に相談しながら進め、授業態度も改善しました。
結果:2学期の評定は、数学3→4、英語3→4、美術3→4にアップ。9教科の平均は3.7(合計34点)→4.0(合計36点)となり、推薦基準をクリア。推薦入試で志望校に合格しました。
学び:評定が3の科目を4に上げることが最も効率的。2学期からでも十分間に合う。
【事例2】Dさん(神奈川県・中2)の場合
状況:実技教科が苦手で内申点が伸びない
- 5教科(国・社・数・理・英):平均4.2
- 実技4教科(音・美・保体・技家):平均3.0
Dさんは神奈川県(中2・中3対象)で、5教科は得意でしたが、実技教科が苦手でした。特に音楽と美術は評定3で、内申点全体の平均を下げていました。
対策:「実技が苦手でも、筆記テストと授業態度でカバーできる」というアドバイスを受け、音楽と美術の期末テスト(筆記)に全力で取り組みました。また、授業中は積極的に発言し、提出物(鑑賞レポート、作品)を丁寧に仕上げました。
結果:音楽3→4、美術3→4にアップ。実技4教科の平均が3.0→3.5になり、9教科の平均も3.7→3.9に改善。中3でもこのペースを維持し、志望校に合格しました。
学び:実技が苦手でも、筆記テストと授業態度で評定4は狙える。諦めずに対策することが重要。
これらの事例からわかるように、内申点アップの7つの方法を実践すれば、確実に結果が出ます。今日から取り組みを始めましょう。
よくある質問(FAQ)
Q1. 今から内申点を上げるのは間に合いますか?(中3・2学期)
A. 間に合います。特に、中3のみ対象の都道府県(東京都、愛知県等)では、2学期の評定が最終的な内申点になります。定期テスト対策と提出物管理を徹底すれば、評定を1〜2つ上げることは十分可能です。諦めずに取り組みましょう。
Q2. 実技が苦手です。どうすればいいですか?
A. 実技が苦手でも、筆記テスト(期末テスト等)で高得点を取り、提出物を完璧に出し、授業態度を良くすれば評定4以上を狙えます。実技テストだけで評定が決まるわけではありません。総合的に評価されることを忘れずに。
Q3. 内申点は何点上がれば志望校に届きますか?
A. 志望校によって異なります。推薦入試の基準(例:内申40点以上)がある場合は、その基準をクリアする必要があります。一般入試では、内申点と学力検査の合計で合否が決まるため、内申点が低くても当日のテストで取り返せます。志望校の募集要項を確認しましょう。
Q4. 塾に行かないと内申点は上がりませんか?
A. 塾に行かなくても内申点は上がります。内申点を決めるのは、定期テスト・授業態度・提出物の3つです。教科書とワークをしっかり勉強し、授業に真面目に取り組み、提出物を期限内に出せば、塾に行かなくても評定4以上は十分狙えます。
Q5. 部活動は内申点に関係ありますか?
A. 部活動は内申点(評定)には直接影響しませんが、調査書の「特別活動の記録」に記載されます。推薦入試では、部活動の実績(部長、県大会出場等)が合否に影響することがあります。ただし、部活動よりも評定(内申点)の方が重要です。
まとめ:今日から実践できる内申点アップの方法
内申点を上げるための7つの方法を紹介しました。最も大切なのは、特別なことをするのではなく、日々の学習を丁寧に積み重ねることです。定期テスト・提出物・授業態度の3つを柱に、実技教科も含めた9教科すべてに計画的に取り組みましょう。
内申点を上げる7つの方法(まとめ)
- 定期テストで高得点を取る:評定を決める最大の要素。2週間前から計画的に勉強する。
- 提出物を期限内に必ず出す:即効性がある方法。期限厳守+質を上げる。
- 授業に積極的に参加する:発言・質問・ノート取り。授業態度が評定に直結。
- 実技教科を軽視しない:倍率が高い都道府県では最重要。筆記テストと授業態度でカバー。
- 部活動・委員会活動に取り組む:推薦入試で有利。3年間継続が大切。
- 先生とのコミュニケーションを大切にする:質問・相談で「頑張っている」印象を持ってもらう。
- 中1から長期計画を立てる:早い段階から対策。PDCAサイクルを回す。
今日からできること
- 自分の都道府県の内申点の計算方法を確認する(中1から?中3だけ?実技倍率は?)
- 内申点計算ツールで今の内申点を計算し、志望校との差を確認する
- 次の定期テストの目標点を決め、2週間前から勉強計画を立てる
- 提出物の締切をカレンダーに記録し、期限の3日前に完成させるルールを作る
- 評定が3の科目を1つ選び、4に上げることを目標にする
- 実技教科の筆記テスト対策を始める(音楽史、美術史、保健等)
- 明日の授業で1回は発言する、または質問する
内申点は、日々の努力の積み重ねで決まります。一朝一夕に上がるものではありませんが、正しい方法を実践すれば確実に結果が出ます。今日から、できることから始めましょう。
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